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空気コピーでサービスが売れない理由

夢とか希望とか、理想は、人が生きていく上では大切なことで、生きる勇気につながります。

けれど、普段の生活で夢を毎日胸に抱いて、理想を掲げて生きている人ってなかなか見かけませんよね。

これって日常の生活が、夢が描けないほど殺伐としているのでも、十分満たされていて悟っているという話でもなく、「夢」という言葉が、刺ささらないだけではないでしょうか?

空気コピーを量産する人

夢を抱いて、キラキラとした毎日を送り、希望に燃え、毎日が挑戦。

素晴らし生活、美しいあり方、綺麗な未来。

何も不住がない満たされた気持ちに感謝。

こういう言葉を発すると発した本人はとても気持ちがいいものです。(経験者は語る)

けれどこのような空々しい言葉を並べても、誰の心にも食い込まないどころか、目に留まることすらありません。

生きていれば、色々なことがあって当然です。その中でも自分はこれだけは外せないという思い、これを譲ってしまったら生きている意味がないと思うこと悔しいこと許せないと思う社会矛盾などなど、人それぞれが持つ思いというものがあります。

「ない」という場合は、ブロイラー化してしまっていますね。なんでもOK、ほんとうに?美味しいもの食べて寝て繁殖して死んでいって、それでいいのでしょうか。

取り組む対象の大小の違いはあっても、どんな人にも「これが大切だ」という軸はあると思います。

守りたいけれど、そんなこんなの事情があって、もどかしい思いをしていることもあるでしょう。それを言葉にすることが、その先の希望や夢につながり人を勇気づけ前に進ませていきます。

夢や希望をまるっと一括りにするのではなく、人の希望を詳細に観察して、課題設定ができるかどうかなのだと思います。

あなたは課題を設定できる人か

不足感を撒き散らすのではなく、全てが既に在ることに感謝する視線を切り替えていくことは成熟の一つでもあります。

だからといって、現実に存在している問題意識、足りないこと、間違っている不正に対して目を閉じ、耳を塞いでしまっていいのでしょうか。

たとえ今目の前に困っている人がいなくても、少し視野を広げれば色んな事情が世の中に溢れています。

その中で、自分が何を課題設定しそれを解決したいのか。

解決ではなくて、実感したい、経験したいというのもあるでしょう。

課題設定とは、人が生きる上で無自覚だとしても、自立的な生き方の指針となるものだと思います。

あなたが何を望み、何をしたいのか、それは夢のようにふんわり語られることではなくても必ずあるはずです。

ただ、与えられたことを楽しみ、消費し、計画&計算し、欲を満たして生きていくことも可能です。

けれど、もっとその先の充実感や生きる喜びを見出すのは、自分の中に課題設定ができた人だけなのではないでしょうか。

そうして出てくる言葉は、現実の人を動かし、夢や希望に繋がっていくのでしょう。

人が動いて商品を買ってくれるいうことは、課題の気づきと解決を提供できることです。

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