20代の頃に夢をみていた世界があった。
そんな夢もいつしか子供や妻を喜ばすことに置き換わり、地に足のついた人生を歩んできた。
妻子の喜びが自分の喜びではあるけれど、何かが少し足りない気がする。
このままでいいのか。
自分の人生はこのままでいいのか。
やりたかった過去の夢を、ただの夢で終わらせてしまっていいのか。
そんなときに「不惑」という言葉が目に入る。
40にして惑わず。
着実に歩んできた人生を踏み外してはならない、という戒めの言葉だ。
迷いやすいときに、踏ん張れるか、自分の夢を持ち出して台無しにするか
ここが運命の分かれ道。
ひと昔前には、迷ったが最後人生が転落してしまうような話がどこにでも転がっていた。
ところが大企業で働くことの着実性が失われた今、40だろうが、50だろうが新しいチャレンジが必要とされている。
そこで、今一度思い出してもらいたい。
あなたが抱いていた理想や思いは何だったのかを。
キラキラとした宝物のような純粋な思いに蓋をしているのなら、もう一度開けてほしい。
若い頃には荒唐無稽だった話も、今ならうまく「売れる」形に加工できる可能性が高い。
積んできた経験や人脈が活きるからだ。
決して、過去の実績を度外視したような突飛な話には乗ってはならない。
よくある巷の詐欺や洗脳が、そういう脇の甘さに突っ込んでくるからだ。
わたしは愚直に、あなたの人生の棚卸しを勧めたい。
あなたの胸の奥に秘められていた想いは、実はすでに具現化されているかもしれないし、少し表現を変えるだけで力強く現在のビジネスを前に進めるものかもしれない。
今、人生が停滞しているように感じる人も同じだ。
あなたが、なぜ頑張ることができるのか、そこが明確になった人は強い。
あなたの原風景を掘り起こし、届けたいものをまとめ直すことであなた自身のイノベーションを起こしませんか。
それがひいては、事業のイノベーションにもなりうるでしょう。