高校で簿記を教えてこられた小玉先生が、今年定年を迎えられました。
今後のあたらしい道と抱負を伺いました。
2021年 shonan united バスケットボールプロリーグチーム創業
2022年4月 あらたな教育現場、南浦和の学校で教壇に立つ
これから・・・簿記の塾を開校予定
目次
子供たちが「面白そう」なことに取り組めるように
わたしの人生を振り返ると、人やチャンスに恵まれてきたなと思います。
中学の頃から一人暮らしをし、早くから自分の意志を尊重してもらっており、その経験が後の人生の礎となりました。自分のことは自分で選ぶ、その代わり発生する苦労や努力は、自分の責任で果たしていくというのが当たり前だと学んだのです。おかげで、その後の人生もやりたいことを思うぞん分やって来られました。
面白そうなことに取り組める人生は、大変でもあるけれどいつもワクワクしていられます。
そんな風に多くの子供たちにも、自分のやりたいことに頑張る人生を送ってもらいたいと常々考えています。
いまの子供たちおかれている状況は、あらゆる意味で余裕がなくなってきています。それを打破するためにも、これから取り組んでいきたいことがいくつかあります。
給料の上がらない国で、奨学金を抱えた若者がどうやって子供を産み育てていくのか
国債の増加が危機的にアナウンスされ、緊縮財政下で子供たちの未来がどんどん重苦しいものになっています。奨学金をもらって働き始めた男女が、2人で結婚生活を始めたとしたらどんな生活が待っているでしょうか? 仮に2人で800万円の負債を抱えている状態でスタートした生活に子供を持つことなんてできるでしょうか?
いま国の子育て支援や教育の支援が薄く、少子化に拍車がかかっています。
これは国債の本質をわかっていない人が、国のプロパガンダに騙されているからなのです。
いま国がとるべきは積極財政です。そうして、それを後押しするような政治家を我々も選んでいかなければなりません。
現在メディアの嘘に騙されて、節約しないといけないと思い込んでいる人が多すぎます。
そういった意味でも、子供の頃からお金や会計の仕組みについてもっと学ばなければなりません。
それは、どうやったらお金が増えるかとテクニックを駆使して、計画して増やしていくこととは違ったレベルの話です。もっとお金の本質を学んでいただきたいです。
お金の本質を知らなければ、いつまでも、お金が減ることを恐れ数字を増やすことだけに終始してしまうか、縮こまっていろんなことを諦めて生きなければならなくなってしまうでしょう。
贅沢をしない、子供を持たない人生を選ぶのもいいが、その前に自分の欲求を知っているのか?
環境に配慮した生き方や、ミニマリストなど新しい価値観で生きる若い人たちを否定しません。
ただ気になるのは、その選択が本当に希望の人生なのだろうか。仕方がなしに諦めた上での選択ではないでしょうか?
本当は、やってみたいことをあきめてしまってはいないか。
そうならないために、「やってみたけど、やっぱりこっちがよかった、こっちにいこう」と選択肢が広くもてるようになってほしいです。そのために、やはりお金のことを学んでいただきたいのです。
やりたいことを1つでも多く選択できるようになるために、お金のことを学んでほしい
壁にぶつかったとき、解けない問題に遭遇したとき、当事者の子供やそれを見守る大人たちはどうしていますか?
なかには「なぜそれが解けないの?!」と怒るだけの大人もいます。
まったく意味がない行為だと思います。子供の助けにもならなければ成長にもつながりません。
必要なのは、その壁に向き合うことよりも、遠くまで見通せるような高い視点なのです。
高い視点は、過去の経験から得られるものでもあるので、大人に示す役目があります。高い視点まで後人を押し上げるのが、先に生きている人の役目だと思っています。
大人も子供と一緒に高い視点まで一緒に上がって、一緒にその問題について考えてみませんか。
これからの未来を担う子供を育てるためには、地域での繋がりが重要
子供に話を聞いてもらうには一緒に遊ばないと
子供に本気で話を聞いてもらおうと思ったら、説教しても無駄なのは多くの人がわかっていることでしょう。
では、どうしたらいいでしょうか?どうしていますか?
わたしは、子供と一緒に遊んだほうがいいと考えています。大人も子供も1人の対等な人間です。一緒に楽しむから、人間関係ができるのです。
1人の人間として子供と向き合うから、子供は大人の声に耳を傾けるし、大人も子供のことが理解できます。どんな遊びでもいいから、大人と子供が一緒になって遊ぶ場がいまこそ必要だと思っています。
それもあって、私はプロのバスケットチームを藤沢に発足させるべく「湘南ユナイティッド」の創業メンバーになりました。
15 年も前から話が持ち上がっていて、なにかスポーツチームを藤沢にと検討していたのが、とうとう念願が叶いました。多くの方のご協力のもと昨年SHONAN UNITEDというバスケットボールチームを発足でき、感謝の気持ちでいっぱいです。
多様性の時代というけれど、たくさんの人に触れ合わないと多様な価値観は学べない
いま藤沢市は、流入人口が毎年増えている状況です。だからこそ新旧が交わる活動の場が必要だし、子供たちももっと交流が必要です。
これからは多様性の時代というけれど、同時に世代や所得格差による分断が進んでいるのが現実だと考えます。
それを棲み分けでよしとする人もいらっしゃるかもしれません。
けれど、よく考えていただきたいのは、それは真の豊かさにはなっておらず、かえって子供の健全な成長において危機的状況だとも言えます。
バスケットボールリーグで湘南を繋ごう
これから価値観が多様化していく中で、子供たちはたくさんの価値観を身につけて自分で自分の価値を見つけ出していくのが必要な社会になってきます。
それなのに、従来の受験勉強の評価軸だけで評価され、その評価軸からこぼれないように必死にしがみつくしかないという考えに囚われているとしたら、大きな問題です。
子供たちの可能性を奪うような愚行とも言えるでしょう。規定路線を脱落しないかどうかの価値観から、いまこそ脱するときなのです。
子供のちょっとした特性を、どのように長所に結びつけ伸ばしていくかは、1つの評価軸しかもちあわせていない大人には見つけられません。
多くの人と交わる中で、人と比較しながら自分というものが見えていきて、「自分はこれでいこう」と思えるようになるのが、多様な価値観の中で自分の価値を見つけるということです。
これからの世の中、早く自分を生かせる場所を見つけれればその分、子供たちの人生は幸せなものになっていくでしょう。
わたしは教育の現場でも家庭でも、子供たちに、「辛い苦労よりも楽しい苦労をすること」を薦めてきました。自分にとっての楽しい苦労を早めにみつけ、それを積み上げられたら大きな結果が実を結ぶことにもなること信じているからです。
簿記検定をサポートしながら、子供たちの生きる力を養っていきたい
バスケットボールチームやわたしが今後教えていく簿記は、全く分野が違うけれど、その根本には同じ想いがあります。
世の中の状況を多角的に読む力と、多様な人と交わる中で、自分の幸せの軸を見つけてもらいたいと考えています。
実際には、簿記検定に受かるための塾で、しっかり簿記を学んでいただくのですが、 スキルができてもその使い方を知らなければ宝のもちぐされになります。
しっかり子供たちが自分の幸せを追求していくことができるよう、教師歴〇〇年のキャリアで多角的にサポートしていく所存です。