ブランディングマーケティング

パーソナルビジネスのポジションニング|ブランディングの観点をもつ

競争相手が少ないビジネスなら、それをやっているだけで一人勝ちとなります。けれど、競争相手が少ないということは、世間のニーズも少ない可能性が高いです。

もしうまく隙間でニーズが高い分野を見つけられれば、そのビジネスをしていること自体がポジショニングになるうるものです。

残念なことに大抵のビジネスは「もうやっている人がたくさんいる」状態です。

あなたの立ち位置を明確に絞り込んで、他の人と差別化をはかる必要があります。

とくに美容院、歯科医院、コーチ、カウンセラーなどはもう過当競争に入っています。

ポジションの取り方

3C分析、company, competitor, customer(自社、他社、顧客)の分析をした上で、さらに自の売りをどう表現していくかについて、考えていきます。

自社が売っているもので、他社が売っていないもので、顧客がほしいものを探せたら、そこはブルーオーシャンです。

けれど、なかなか他社が売っておらず、自分だけが売っているというものはなかなありません。

その場合は、以下の3点で、同業者と自分がどういう点で異なるのかを見極めブランディングをして差別化していきます。

  1. 優れている点(天才性)
  2. 人柄など
  3. 経歴・実績

天才性の見つけ方

「天才性やら強みを使って、自分にしかできないことを見つけましょう!」というお題目は、自己啓発やらコーチングなどでもよく使われていますね。

天才性といっても、ほとんどの人にとっては「それほど、飛び抜けている天才的なものってない…」となりがちです。

それは比較する対象を広げすぎなのと、比較している才能の範囲が大きすぎることが問題なのです。

どちらもかなり狭めて考えます。

才能は相対的に探す

比較する対象は、自分が「置かれた場所で」の相対的な能力で探すのは簡単でしょう。

このグループにいるとこの要素が飛び抜けている、と自覚できることがあなたのその場での天才性です。

そしてあなたがその場所で必要とされていることなのです。

自分にとっては当たり前のこと

才能をもっと絞って限定的にみていくときには感情を見ます。

自分には当然のことすぎるのに、他人が全く理解できていなかったり、違いが分からないときイライラしたり、なぜわらからないの?と思うような事柄には自分の才能が隠れています。

もしくは、天才を100としたら、まあまあできる70くらいの才を2つを掛け合わせます。

一つの飛び抜けた才能より、まあ上出来を2つとも持ち合わせている人の方が希少性が高いです。

まだ自分が見つけていない、飛び抜けた才能か、2つ3つの上出来を組み合わせた才能を小さなことで見つけてみてください。

人柄の特徴

優しい人、真面目な人、優柔不断な人、頑固な人など、どんな人なのかは、その表現の仕方によって異なります。

自分で思っているよりも、他人からどう思われているかを表現するのが一番説得力があります。同じ人でも優しいと捉えるか優柔不断と捉えるかは、相手次第だからです。

自分から個性を発信する

人からどう思われているか、に加えて、自分の個性を発信するのは形容詞ではありません。意思や感情、情熱などが人柄として認識されていくでしょう。

何もSNSで自撮りをして目立って演出するだけが、表現する方法ではありません。一貫した言葉や行動にその人の人柄が現れます。長くビジネスは、そういった信頼感の上に成り立つものです。

経歴や実績で示す

もちろん長い経歴や実績があればあるほど、その専門性は高いと認識されます。

けれど、今の世の中は、たくさんの経歴を持つ方も多いです。それらの中から一貫した要素を抽象化して抜き出すととてもよい実績となります。

結論:自分はどこにいれば輝ける?

ヒョウは木の上でポジション取りをしています。

あなたの一番自然で安心して寝られる場所はどこでしょうか。

こうしてみていくと、天才性も人柄も実績も、全て自分の中から出てくるものをどう表現するかで決まると思いませんか?

売れそうなところを見つけて、自分をそこに当てはめて自己演出するのではありません。

仮に売れそうな穴場を見つけたとしても、不自然な状態だと短期的な繁栄で終わるでしょう。

自然体でうまくできてしまうことをやって、周囲の役に立って喜ばれ、自分の経歴として積み重なっていくようなポジションをぜひ見つけていってください。

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