3Bというのは、ご存知だろうか?
美容師、バンドマン、バーテンダーと言って、付き合ってはいけない男性の御三家のことだ。
とにかく女性にモテてチャラいとネットに書いてある。
多くのお客様を連れて独立する美容師さんなんて、まるでホストのごとき女性をメロメロにしているわけ?
世田谷の松陰神社前のMinimal hair & organicを経営している美容師の斉藤さんも、とても人気が高い方だ。

施術の合間に出される豆乳入りカフェラテ
マンツーマンの施術で、完全個室のプライベートサロンである。
ほかのお客様と一緒にならないなんて、なんと時流にあっていることか。
やっぱりやり手だ。
それに斉藤さんには、熱狂的なファンがいる。
「斉藤さんに会い来ているの」
「斉藤さんにあうのが楽しみ」
おおお、どんな手練手管で女性を虜にしているのだろうか?
わたしの訪問に快く、こんなに良い席を貸していただけた上、ビタミンCがいっぱいのレモンのドリンクをさりげなく出してくださった。
ビタミンC!!!
私も、心を掴まれている。
恐るべし斉藤さん。
私は、minimal hair & organicのお客様方にその秘密をインタビューしていった。
みんな独立前から斉藤さんのファンで遠くから通ってこられている。
むむっむ
どんな甘い言葉をかけているのだろう? 私は耳をそば立たさせた。
聞こえてきたのは、元気の良い挨拶だった。
「ありがとう おめでとう 斉藤です!」
なんかのパロディ?
冗談がうまく、お客様方を笑の渦に巻き込んで、虜にしているのか?
けれど、そのあとに続いたのは、真面目な話だった。
食べ物に気を配っている人は多いけれど、皮膚から摂取している化学物質のことを気にしている人は少ない。
地球環境が悪化するのを、気に病んでいる。
いたって真面目。
真面目以上に、マジメ。
この人がこんなにも人を魅了する理由はなんなのか?正義感に満ち満ち溢れているからなのだろうか?
ふとサロンのあちこちに目をやると、いろんなかわいいものに溢れていた。

懐かしのマリオ

トイレの壁のデコレーション

施術中に見える景色
店内に散りばめられた、人を楽しませよう、寛いで欲しい、笑って欲しいという心配りが溢れている。
人への配慮や思いやりが、来店する人々を元気にさせ、幸せの輪を広げているのだ。
斉藤さんの中心にある優しさが周囲に広がり、地域に広がり、地球環境への思いにまで発展しているのは間違いない。

「松陰神社前に斉藤さんあり。」
そんなことを言っても、斉藤さんは
「何言っているんですかぁ」と笑って流すだろう。

オープン1周年に作られたエコバック。
地球環境への思いがこもっている。
ありがとう。斉藤さん。